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児童労働の撤廃求め、イタリアで初の子ども国際会議

児童労働に反対する児童労働世界子ども会議が初めて先週、イタリアのフィレンツェで4日間にわたり、開かれた。会議には48カ国から128人の10代の元児童労働者が参加、自らの体験の証言を通して、子ども自身による児童労働と搾取の撤廃を求める運動の拡大に向けて話し合った。
Yukari Saito
Fonte: Nikkan Berita - 18 maggio 2004

Global March against Child Labour  

 この会議は「児童労働に反対するグローバル・マーチ」(本部・ニューデリー)が主催したもので、当初は300人余りの元労働者の子どもたちが参加する予定であったが、移民抑制政策を強化しているイタリア政府がアフリカ・アジアからの参加者の大半にビザ発行を拒んだため、外国からの参加は半分以下に止まった。

会議では、すべての子どもたちへの無料の良質な教育と子どもの人権保証の前提となる平和、子どもたちの将来に関わる政治的決定へ発言のチャンスなどを求める宣言が発表された。

 

児童労働に対する関心を喚起するために世界の働く子どもとNGOは1998年にマニラを起点にジュネーブまで8万キロにもおよぶ児童労働反対の行進を行った、この運動によって、翌年、国際労働機関(ILO)は最悪の形態の児童労働条約(182号条約)を満場一致で採択した。

この条約は、18歳未満の児童による最悪の形態の児童労働を禁止・撤廃するため、即時かつ効果的な措置を求めている。これまでに140カ国以上が批准しているが、十分に実施されていないのが実情。

現在、世界には、6人に1人の割合で少なくとも2億460万人の子供たちが学校に行かずに働いているといわれている。その数は1979年のほぼ5倍にふくれあがり、先進国のイタリアも例外ではない。

ILOによれば、世界の軍事費のたった3日分で世界中の子どもに無料教育を提供できる。また、今日、児童労働廃止のために投じられる資金は将来7倍になって戻って来るばかりでなく、搾取と労働の代わりに教育を施すことによって少なくとも700万人の子どもたちをエイズから救うことも可能だという。

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